Standerd

アメリカン・コッカー・スパニエルのオフィシャル・スタンダード


 

[外貌]米コッカー・スパニエルはスポーティング・グループの中で、最も小型の犬種である。米コッカー・スパニエルはしっかりしたコンパクトなボディと、彫りが深く洗練された頭部を有し、全体的に完全なバランスで理想的なサイズである。まっすぐな前脚の上に肩があり、トップラインは、力強く、やや傾いた筋骨たくましい後躯に向かって、僅かにスロープしている。かなりのスピードで動くことができ、卓越した持久力を併せ持っている。

以上のことに加え、おおらかで明るく健全で、全体的バランスが良く、活動する時は作業に対して熱心である。長所と欠点のはっきりした犬より、全ての部分のバランスのとれた犬の方が望ましい。

[サイズ、プロポーション]
★サイズ★
成犬のき甲部までの体高は、牡が15インチ(約38.1㎝)、牝が14インチ(約35.6㎝)である。
高さはこの理想サイズの上下1/2インチ(約1.27㎝)まで許容する。15インチ以上の牡、および14.5インチ以上の牝は失格となる。また、成犬の牡で14.5インチ以下および成犬の牝で13.5インチ以下の犬は減点となる。
体高は垂直計を使い、き甲部から地面までを測定するが、犬は前脚で自然に立ち、後脚の下(飛節より下)の部分は垂直計に平行でなければならない。

★プロポーション★
胸骨からから大腿の後までの長さ(体長)は、き甲部から地面までの長さ(体高)より少し長い。
ボディはストレートで自由な歩様を妨げないよう充分な長さがなければならないが、犬は絶対に長く低く見えてはならない。

[頭部]全体から見てバランスの良い、調和のとれた頭部を得るには以下の形であること。

[表情]知的で活発で、優しく魅力的である。

[ 目 ]眼球は丸く大きく、真っ直ぐ正面を見ている。目の縁は僅かにアーモンド型の外見をしている。目は弱々しかったり、ぐりぐりしていてはならない。虹彩の色は濃い茶色をしているが一般的に濃い方が望ましい。

[ 耳 ]ロビュラー型で長く、毛量豊かな飾り毛があり、付け根は目の下端の延長線よりも上に付いていてはならない。

[頭蓋骨]過度にならない程度の丸みがあり、平坦な傾向のないこと、眉は明確なストップと共に、輪郭がはっきりしている。眼下の彫りはすっきりしていて、額は盛り上がっていないこと。マズルは幅広く深く、顎は四角く平らである。正しいバランスは、ストップから鼻先までの長さが、ストップから頭頂を通って頭蓋骨後部の付け根までの長さの1/2である。

[ 鼻 ]マズルと顔前面に対して釣り合うサイズで、スポーティング・ドッグ特有の良く発達した鼻孔であること。ブラック、ブラック・タン、白黒では黒色、他の色は茶、レバー、または黒で良いが、濃い方が望ましい。鼻の色は目縁の色と同色である。

[リップ]上部のリップは発達し、下顎を覆うだけの充分な深さがあること。

[ 歯 ]力強く健全で、小さすぎず、鋏状咬合である。

[ 首 ]鼻が容易に地面に付く事ができるように十分な長さがあり、筋肉が付き、弛んでいないこと肩から力強く立ち上がり、頭の付け根に行くにしたがって細く、僅かにアーチを描く。

[トップライン]筋肉の付いた腰に向かい僅かに傾斜している。

[ボディ]胸は深く、肩から断尾された尾に向かって、平均してなだらかに傾斜して下がっている。断尾された尾は背線上か、僅かに上方についているがテリアのように真っ直ぐに立っていたり臆病さを表すように下がってはならない。犬が動いている時には、尾の動きは快活である。

[前躯]前脚の十分なリーチを容易に出せるように、肩(肩甲骨)は後方にねていて、上椀部との角度は約90度である。肩はすっきりとし、隆起せずに傾斜していて、き甲部の上端は肋骨の広がりを収められるだけの角度がある。前肢は平行で真っ直ぐで、骨格がしっかりしていて筋肉がつき、ボディの近く、肩甲骨の真下に位置する。パスターンは短く、力強い。前肢の狼指は取り除いてもよい。足は引き締まっていて、大きく、丸くしっかりしていて、骨っぽいパッドをしている。外側にも内側にも曲がっていない。

[後躯]腰は幅広く、臀部はよく発達し筋肉に富む。後方から見ると、動いている時も休んでいる時も、後脚は平行である。後脚は骨が太く筋肉が付き、膝関節は良好な角度があり、力のあるはっきりとした腿部をしている。膝蓋骨は強く、動いている時も休んでいる時も、滑ってはならない。ホックは強く、よく下がっている。後脚の狼指は取り除いてもよい。

[コート]頭部は短く密である。ボディは保護のために充分なアンダーコートのある中くらいの長さである。耳、胸、腹部と脚は飾り毛があるが、米コッカー・スパニエル本来の線や動きを隠してしまったり、適度に毛のあるスポーティング・ドッグとしての外見と目的に影響するほど多くてはならない。毛質が最も重要である。コートは絹状で真っ直ぐまたは少しウェーブがかかっていて、手入れが簡単な毛質であること。多すぎたり、カーリーだったり、綿状の毛質のものは厳しく減点される。背中にバリカンをかけることは望ましくない。犬本当の線を増すためのトリミングは、出来る限り自然に見えるようにすべきである。

[カラー・マーキング]
*ブラック・バラエティ* タンポイントの黒を含む黒の単色。黒は漆黒である。茶やレバー色がかっているコートは望ましくない。胸および喉の少量の白色は許される。その他の部分での白色は失格となる。
*アスコブ*淡いクリームから濃い赤、茶色とそのタンポイントを含む黒以外の単色。色は一様な色調であるが、飾り毛の淡い色調は許される。胸および喉の少量の白色は許される。その他の部分での白色は失格となる。
*パーティカラー・バラエティ*二色以上の明確にはっきりと区別できる単色で、そのうち一色は白でなければならない。黒と白(赤は淡いクリーム色から濃い赤まで)、茶と白そしてローン、ならびにそれぞれの色のタンポイントを含む。タンマーキングは黒やアスコブと同じ位置にあることが望ましいローンはパーティ・カラーに分類されるが、通常どのようなローンパターンでもよい。基本色が90%以上のものは失格となる。
*タンポイント*タンの色は淡いクリームから濃い赤色まであり、その基本色の10%以下でなければならない。それ以上の量の場合は失格となる。黒とアスコブではマーキングは次の部分にある事。1.両目の上のはっきりしたタンポイント。2.マズルの両側と両頬。3.両耳の裏側。4.全ての足、および・または脚部。5.尾の裏側。6.胸にあってもなくても、減点とはならない。よく見えないものや、やっと分かる程度のタンマーキングは減点となる。マズルの両側のタンマーキングがない場合と決められた部分以外の場所にある場合は失格となる。

[歩様]米コッカー・スパニエルで最も小さいスポーティング・ドッグであるが、典型的なスポーティング・ドッグの歩様をする。良い動きに不可欠なのは、前躯と後躯の間のバランスである力強い後躯と正しく作られた肩および前脚があれば、後躯からの推進力をバランスよく前方に繰り出して、窮屈さなしに、いっぱいのストライドで、調和のとれた滑らかで無理のない歩様ができる。米コッカーは動きが良くなくてはならないが、余分な動きを正しい歩様と取り違えてはならない。

[性格]気性は安定していて、臆病な様子のないこと。

[失格]*体高*15.5インチ(39.37㎝)以上の牡、14.5インチ(36.83㎝)以上の牝
*カラー・マーキング*前述の色のみが、許される色および色のコンビネーションである。前述以外の色および色のコンビネーションは失格となる。ブラック・バラエティ・・・喉と胸以外の部分の白いマーキング。アスコブ・バラエティ・・・喉と胸以外の部分の白いマーキング。パーティ・カラー・バラエティ・・・基本色が90%以上。*タンポイント*10%以上のタンマーキング。黒とアスコブにおいて、決められた部分にマーキングがない場合と、それ以外にマーキングのある犬。